【患者】20代後半 女性
【主訴】昨日から上を向くと首が痛い。
【既往歴】-
【現病歴】一昨日左側臥位でスマートフォンを長時間使用し、その翌日に頚部伸展時痛を発症し、現在も変化なく残存している。
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【現症】頚部自動関節可動域(以下、ROM)伸展約40°で頚部右側に運動痛あり。
【施術と結果】本症例は昨日から頚部痛を訴えており、その要因は頚部の筋緊張と考えて患部を触察したところ、第5頚椎(以下、C5)から第2胸椎(以下、T2)の頚部右側から背部右側に筋緊張が確認された。
はじめに、最も強い運動痛を訴えるC6高位の正中から約4cm右の筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM伸展約40°における運動痛は10から6(NRS改変)となった。最も強い運動痛を訴える部位がT1高位の正中から約6cm右の筋緊張部位に移動したため、同部位周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM伸展約40°における運動痛は10から5(NRS改変)となり、頚部自動ROMは伸展約45°となった。引き続き、同部位周辺に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM伸展40°における運動痛は10から4(NRS改変)となった。十分な筋弛緩を確認したが運動痛が残存しているため、その要因は腰部の筋緊張と考えて腰部を触察したところ、第2腰椎棘突起から約6cm右に筋緊張が確認された。同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果、頚部自動ROM伸展40°における運動痛は10から0(NRS改変)となり消失し、頚部自動ROM伸展約50°でも運動痛は確認されなかった。