【患者】20代前半 女性
【主訴】頭痛
【既往歴】―
【現病歴】中学生の頃から頭痛があり、消長を繰り返していたが、4ヶ月前から頭痛が出現し、毎日収まらずに続いている。今回のように4ヶ月も続き収まらないのは初めてで、不安になり1週間前に脳神経外科を受診し脳のＣＴ検査、頚部のＭＲＩ検査をしたが異常なし。頭痛薬で様子を見るようにと言われた。
側頭部から後頭部にかけて痛みがあり、日によって右側や左側に出現する。
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【現症】来院時は左の側頭部に痛みがあり、頚部から肩上部にかけての痛みはないが倦怠感はあるとのこと。
【施術と結果】本症例は1週間前に脳のＣＴ検査と頚部のＭＲＩ検査をしていることから、痛みの要因は頚部の筋緊張により頚動脈が圧迫されることによる頭部への血行不良、さらに頚部の筋緊張の要因は腰部の筋緊張と考えたため、触察にて頚部全体に筋緊張を確認できた。
はじめに左頚部側面上部に緩消法を約1分行い、次に左後頚部上部に緩消法を約1分行い、筋弛緩を確認できた。その結果、左側頭部の痛みが１０から８（NRS改変）に小さくなり、頭部の血流が良くなった感覚と、右側と比較してもらい左頚部が軽く、動かしやすいなどの報告を頂いた。
次に腰部の筋肉を弛緩するため、腰部側面腰椎2番から4番の高さを緩消法にて約20分行い、筋弛緩を確認し、再び左頚部側面上部に緩消法を約3分行い、次に左後頚部上部に緩消法を約3分行い、筋弛緩を確認できた。その結果、左側頭部の痛みが１０から5（NRS改変）に小さくなった。
14日後に再来院し、施術後の翌日から毎日頭痛が続くことは無くなり、3日に1回の頻度で頭痛が出現してしまうが、痛みが以前より軽いとの報告を受け、頭痛の完治を目指し腰部の弛緩を続けて行く。
