【患者】40代後半 女性
【主訴】約1ヶ月前から左腕が横から上げられない。
【既往歴】ー
【現病歴】20代の頃より常に肩凝りを感じている。約1ヶ月前から特に誘因なく左肩に痛みと可動域制限が発生。
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【現症】安静時痛は無いものの左肩自動関節可動域(以下、ROM)外転約70°で痛みを訴えた。
【施術と結果】本症例は可動域制限を伴っており、その要因の一つとして左肩関節周辺の筋緊張であると考えた。さらに腰部側面の筋緊張が肩関節周辺の筋緊張を誘発するものと考えた。
まず左肩関節周辺を触察すると左大胸筋停止部周辺に筋緊張を確認した。緩消法にて約1分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節外転自動約70°での痛みは10から0(NRS改変)と消失し、約90°まで可動域が、大きくなった。
改善が見られた為、引き続き同部位周辺を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、左肩関節外転自動で約120°まで可動域が大きくなった。大胸筋停止部周辺は比較的弛緩した為、大胸筋の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面の施術を行う事にした。腰部側面を触察し、筋緊張を確認し約20分施術し、筋弛緩を確認した。結果、左肩関節外転時の可動域制限と痛みがなくなり大変喜ばれた。