【患者】60代前半 女性
【主訴】歩くと右膝が痛い
【既往歴】高血圧症、変形性膝関節症
【現病歴】数年前から右膝が痛くなり、近医整形外科で変形性膝関節症と診断を受け手術を勧められた。
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【現症】歩行時右膝蓋骨上極部周辺に痛みがあり。歩き出しの際痛みが増悪する。
【施術と結果】本症例は歩行の際、右膝蓋骨上極部周辺の痛みを訴えており、痛みの要因を右膝蓋骨周辺の筋緊張と考えた。
触察にて右膝蓋骨上極部中央から約2cm近位の大腿直筋と思われる筋の周辺に強い緊張を確認し、同部位周辺に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、歩行時の右膝蓋骨上極部周辺の痛みが10から8（NRS改変）となった。改善が見られた為同部位周辺の筋緊張部位に約2分施術し、筋弛緩を確認した。結果、歩行時の右膝蓋骨上極部周辺の痛みが10から6（NRS改変）となった。
大腿直筋と思われる筋の弛緩を確認したが痛みが残存している為、右膝蓋骨部周辺の筋緊張の要因が腰部の筋緊張による事を説明し、触察にて腰部側面に筋緊張を確認した。押圧深約1cmであった。同部位周辺に約10分施術し、押圧深約」2cmとなった。結果、歩行時の右膝蓋骨上極部周辺の痛みが10から4（NRS改変）となった。改善が見られた為、更に同部位周辺に約10分施術し、押圧深3cmとなった。結果、歩行時の右膝蓋骨上極部周辺の痛みが10から2（NRS改変）となった。
腰部の筋弛緩が進んでいけば右膝蓋骨上極部周辺の痛みが消えていく事を理解され、手術を受けずにすみそうだと喜ばれた。
