【患者】50代後半 女性
【主訴】右肩を動かすと痛い。
【既往歴】変形性腰椎症、変形性頚椎症
【現病歴】一昨日の夜から特に誘因なく右肩の運動痛を発症し、症状に変化がない。
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【現症】右肩関節自動可動域(以下、ROM)屈曲約150°で右肩甲骨周辺から腋窩周辺にかけて運動痛あり。
【施術と結果】本症例は、特に誘因なく右肩関節の運動痛を発症しており、患部周辺を目視および触察したが内出血・熱感は確認されなかった。そのため右肩関節の運動痛の要因は筋緊張と考えて患部周辺を触察したところ、右肩甲骨周辺の広範囲に筋緊張が確認された。
はじめに最も強い運動痛を訴える右棘下筋周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果右肩関節の運動痛は10から8(NRS改変)となった。引き続き同部位周辺に約3分施術し筋弛緩を確認した。その結果右肩関節の運動痛は10から5(NRS改変)となった。ここで最も強い運動痛を訴える部位が右大円筋周辺となったため、右大円筋周辺に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果右肩関節の運動痛は10から3(NRS改変)となった。引き続き同部位に約3分施術し筋弛緩を確認したが、右肩関節の運動痛に変化は確認できなかった。
右肩関節の運動痛の要因は、腰部の筋緊張である可能性を説明して腰部を触察したところ、第3腰椎高位の腰部右側面中央より約3cm腹側に筋緊張が確認された。同部位に約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果右肩関節の運動痛は10から0(NRS改変)となり消失し、右肩関節ROMは屈曲約170°と改善した。
あっ痛くない、と喜ばれていた。