【患者】60代後半 女性
【主訴】椅子から立ち上がる時と、歩くとお尻のあたりが痛い。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】約半年前から右臀部が痛くなり近医整形外科で坐骨神経痛と診断を受け、鎮痛剤を服用し生活していたが約1ヶ月前より痛みが増し、鎮痛剤が効かない。
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【現症】右臀部に痛みがあり椅座位から起立時最も痛みが増悪する。歩行時痛あり。
【施術と結果】本症例は右臀部に痛みを訴えており、椅座位から起立動作時に最も痛みが増悪する事から痛みの要因は、痛みを訴えている部位周辺から直上の右腸骨稜周辺の筋緊張と考えた。
触察にて右腸骨稜周辺の筋緊張を確認し、緩消法にて約2分施術し、筋弛緩を確認した。結果、椅座位から起立動作時の右臀部の痛みが10から8(NRS改変)となり、歩行時の右臀部の痛みが10から6(NRS改変)となった。改善がみられた為、引き続き同部位周辺を、約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、椅座位から起立動作時の右臀部の痛みが10から6(NRS改変)となったが、歩行時の右臀部の痛みの変化が確認出来なかった。
歩行時の右臀部の痛みの変化が確認出来なかった為、腸骨稜周辺の筋緊張は腰部側面の筋緊張によるものと考えた。触察にて腰部側面の筋緊張を確認し、約20分施術し筋弛緩を確認した。結果、椅座位から起立動作時の右臀部の痛みが10から1(NRS改変)となり、歩行時の右臀部の痛みが10から0(NRS改変)となった。