【患者】30代前半 女性
【主訴】朝、起き上がるのに仙骨周辺に痛みあって日中も常に重だるい感じがある。
【既往歴】ー
【現病歴】約3ヶ月前、部屋の模様替えで重いものを持った翌日、起床時の起き上がり動作時に仙骨周辺に痛みが発生。
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【現症】歩行時など日常生活動作における痛みはないが、起き上がり動作時に仙骨周辺に痛みが発生。日常生活動作における胸腰部の関節可動域制限は確認出来ないが、安静時に仙骨周辺に倦怠感がある。
【施術と結果】本症例は、約3ヶ月前から起き上がり動作時に仙骨周辺の痛みと安静時に仙骨周辺の倦怠感を訴えており、腰部側面と腸骨稜周辺の筋緊張による血行不良が痛みと倦怠感の要因と考え、触察により左右腸骨稜周辺の筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し、筋弛緩を確認した。
結果、起き上がり動作時の仙骨周辺の痛みが10から7(NRS改変)と小さくなった。倦怠感は、主観で約4割減少したと報告を受けた。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約5分施術し、筋弛緩を確認した。結果、起き上がり動作時の仙骨周辺の痛みが10から3(NRS改変)と小さくなった。仙骨周辺の倦怠感は主観で約6割減少したと報告を受けた。
仙骨周辺の痛みと倦怠感が残存している為、腰椎周辺を触察したところ、触察にて第4腰椎の高位で脊柱起立筋周辺に筋緊張を確認したため、緩消法を約15分施術し、筋弛緩を確認した。結果、起き上がり動作時の仙骨周辺の痛みが10から0と消失した。起き上がり動作時の仙骨周辺の倦怠感が主観で約8割減少したと報告を受けた。
後日、日中の倦怠感が気にならないくらい楽になった。と報告を受けた。