少年野球で受傷した突き指が30秒で改善した一例 【患者】8歳 男性 【主訴】親指を曲げると痛い 【既往歴】― 【現病歴】少年野球でキャッチボールしていて、野球ボールが右母指に当たってしまい受傷。少年野球チームで応急処置をし、受傷から約4時間後に来院。 続きを読む 【現症】右第1指指節間関節屈曲約90°で右第1指指節間関節掌側に痛みがあり、痛みで屈曲位保持が困難。腫脹なし、熱感なし、皮下出血なし、安静時痛なし。 【施術と結果】本症例は目視しても組織損傷が確認できないため、痛みの要因をボールが当たった際の衝撃により起きた筋緊張と考え、触察にて右橈骨中央部の長母指屈筋と思われる筋に幅約5mm長さ約5mmのしこりのような緊張した筋を確認し、緩消法を約30秒行いしこりの様な緊張した筋の消失を確認できた。 その結果、右第1指指節間関節屈曲約90°での痛みが消失し、完全屈曲が可能になり、完全屈曲位保持も痛みなく可能になった。 施術後に保護者の方に患部の説明を行い、翌日以降の再来院もないため痛みのない状態が続いていると思われる。