半年前に発症した頚部痛の改善例

【現症】頚部自動関節可動域（以下、ROM）伸展約30°を維持しつつ左側屈約5°の肢位で第7頚椎（以下、C7）棘突起から左に約5cmの部位に運動痛を訴える。
【施術と結果】本症例は約半年前から頚部左側の運動痛を訴えており、目視および触察で内出血・腫脹・熱感は確認されなかったので、運動痛の要因は筋緊張と考えて患部周辺を触察したところ、頚部左側から左肩甲骨内縁にかけて筋緊張が確認された。
　 はじめに最も強い運動痛を訴えるC7棘突起から左に約5cmの筋緊張部位に約1分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部左側の運動痛は10から7（NRS改変）となった。引き続き同部位に約3分施術し筋弛緩を確認したが症状の変化は確認できなかった。十分な筋弛緩を確認したが症状に変化が確認できなかったため、施術部位をC4棘突起から左に約3cmの筋緊張部位に移行し、約2分施術し筋弛緩を確認した。その結果頚部左側の運動痛は10から0（NRS改変）となり消失した。
　 しきりに頚を回して痛みがないことを確認し喜ばれていた。