長年悩んでいた嘔気を伴う片頭痛が1回の施術で改善した例

【現症】来院前日に片頭痛が発生した。来院当日は昨日ほどではないが、右側頭部と頚部右側に痛みが残っている。痛みが発生する部位は毎回同じであるとのこと。
【施術と結果】本症例は、片頭痛を訴えており、頚部の筋緊張による頭部への血行不良が一つの要因であると考えた。
　 まず、痛みを訴える頚部右側を触察したところ、胸鎖乳突筋周辺停止部周辺に筋緊張を確認。緩消法にて約30秒弛緩したところ、右側頭部と頚部右側の痛みが10から6(NRS改変)となった。痛みに変化が確認でき、筋緊張が残存していたため引き続き同部位を緩消法にて約2分弛緩したところ、右側頭部と頚部右側の痛みが10から2(NRS改変)となった。
　 ここで、胸鎖乳突筋停止部周辺の筋緊張は比較的弛緩したことと、腰部側面の筋緊張が胸鎖乳突筋停止部周辺の筋緊張を誘発すると考えたため、施術部位を腰部側面へ移った。触察にて腰部側面の筋緊張を確認。押圧深約0.5cmであった。緩消法にて約30分弛緩したところ、右側頭部と頚部右側の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
　 「痛み止め以外で痛みがすっきりなくなることを経験したことがなかった。1回の施術で痛みがこんなにすっきりなくなると思っていなかった。」と喜びの声をいただいた。