テニス中に発生した右股関節痛が約5分の施術で改善した例
【患者】50代前半、女性
【既往歴】―
【主訴】テニスの最中に股関節を痛め、歩くときに足をつくと痛みが出る。
【現病歴】約半年前、テニス中に右脚への荷重時に右股関節痛が発生。徐々にテニスができないほどに痛みが増している。長距離歩くこともできず、外出を控えている状態。
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【現症】立位右単脚支持にて荷重時に右股関節痛が発生。また、股関節屈曲動作でも右股関節痛が発生するが、日常生活における右股関節可動域に制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、テニス中に右股関節痛を訴えており、右股関節周辺の筋緊張が痛みの一つの要因であると考えた。
まず、痛みの最も強い部位を指示していただくと、右鼡径部正中より外側へ約5cmの部位を示された。右鼡径部正中より外側へ約5cmの部位を触察し、筋緊張を確認。緩消法にて約1分弛緩したところ、痛みが10から6(NRS改変)となった。痛みに変化が確認できたため、引き続き同部位を緩消法にて約1分弛緩したが、筋弛緩の度合いが芳しくなかったため、右鼡径部正中より外側へ約5cmの部位の筋緊張を誘発すると考えられる腰部側面に施術部位を変更した。腰部側面を触察し、筋緊張を確認。緩消法にて約2分弛緩したところ、痛みが10から3(NRS改変)となった。
痛みに変化が確認できたため、引き続き緩消法にて約20分弛緩したところ、痛みが10から0(NRS改変)と消失した。「脚が楽に挙げられることにとても驚いている。腰の筋肉が軟らかくなると痛みが減るということがよくわかった。」と、笑顔で帰路につかれた。