1ヶ月前から続く右下肢のシビレを伴う痛みが1分の施術で改善した症例
【患者】 70代前半、男性
【既往歴】 脳出血(2015年9月、後遺症:右半身麻痺)
【主訴】 約1ヶ月前から右下肢全体がシビレて軟膏を塗るときにも、ちょっとでも皮膚に触れると痛いから塗れない。
【現病歴】 約1ヶ月前から誘因なく右下肢全体にシビレが発現した。
続きを読む
【現症】安静時にはシビレのみだが、皮膚接触により強い痛みが発現する。
【施術と結果】 本症例は、約1ヶ月前から誘因なく発現した右下肢全体のシビレと皮膚接触による強い痛みを訴えているが、近医整形外科、内科での検査で異常を伝えられていない事から皮膚の血行不良が要因だと考えた。通常であれば鼡径部や膝窩を走行する動静脈周辺の筋緊張部位を第一施術部位とするが、今回は軟膏も塗れない程の皮膚の接触痛がある事から頚部右側の筋緊張が要因と考え、触察したところ第5頚椎高位の頚部右側面に筋緊張を確認した。
同部位に約1分施術し筋弛緩を確認した結果、シビレは主観で消失し、皮膚の接触痛は10から0(NRS改変)となった。下肢の症状は腰部の筋緊張が根本的な原因であると考え腰部を触察したところ、腰部右側の腰方形筋周辺の筋緊張が強い事を確認した。
再発防止のため腰部へ30分施術し筋弛緩を確認し本日の施術を終了した。帰り際に「このまま、完全な寝たきりになるんじゃないかと思って心配だったけど、本当によかった」と笑顔で帰路につかれた。