【患者】60代前半 女性
【主訴】首が痛くて動かせない
【既往歴】ー
【現病歴】約20年前から交通事故の後で頚部の運動時痛、倦怠感、引張感が発生し、屈曲、伸展、回旋に制限あり。
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【現症】触察にて頚部全体に筋緊張を確認できる。安静時痛は無いが筋緊張により常に頭部が本人の意思とは別に常に右に回旋してしまう。頚部関節可動域(以下、ROM)自動運動にて右回旋約20度、左回旋約10度。
【施術と結果】本症例は、事故の後で約20年前から悪化を辿っており、頚部全体に強い筋緊張があり特に右側第3頚椎高位横突起周辺に筋硬結を確認できたことから、頚部周辺の筋緊張が要因があると考えた。
第3〜6頚椎高位の側面から正中に向かって右側を約5分間緩消法で施術を行い、筋肉の弛緩を確認したところ、本人の主観で倦怠感、引張感が軽減した。頚部ROMは左回旋は約15度と大きくなった。続けて頚部両側を緩消法で合計約60分施術した結果、頚部の運動時痛は10から7(NRS改変)に軽減した。頚部ROMは左回旋は約20度、右回旋は30度と大きくなった。
20年間どこに行っても改善せずに、仕事も辞めなければいけないかと不安でいたが、改善して希望が見えたと喜んで頂いた。