【患者】80代後半 女性
【主訴】左顎がご飯を食べる時、噛む時にガクッと鳴り痛い。
【既往歴】高血圧症
【現病歴】約半年前から左顎関節を動かすと痛みはないが、食事をする際に噛むとガクッと痛みが生じる。特に誘発要因は無し。
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【現症】開口動作時、大きく口を開け戻す時にガクっと痛みが出現する。
食事の際、噛むと左顎関節周囲に痛みを訴える。左咬筋周辺および左顎関節周囲、左頚部周辺の筋緊張がみられる。指2本分は入らない。
【施術と結果】本症例は半年前から食事の際に口を大きく開け戻す動作、噛むと左顎関節周囲に痛みを訴えており、要因として左咬筋周辺の筋緊張と考えた。指2本分も入らない開口動作。触察にて左咬筋周辺の筋緊張を確認し、緩消法を約2分行い、筋弛緩を確認した。結果、噛んだ際の左顎関節周囲の痛みが10から5(NRS改変)となった。次に左頚部周辺の筋緊張がみられたため、緩消法にて約3分施術し、筋弛緩を確認した。結果、噛んだ際の左顎関節周囲の痛みが10から2(NRS改変)となった。開口動作は指2本分が余裕で入るようになった。「なんだか楽になった」
とご報告を受けた。首の筋緊張が顎の筋緊張をおこしている、これらは腰部と繋がっていて腰部も弛緩させていくことが必要だと説明し、腰部腰椎2番のラインを主に施術を10分行った。その後、何度か来院され、「食事が痛みなく食べられるようになった」とご報告を受けている。