3年前のスノーボードでの転倒から続く頚部痛の改善効果
【患者】30代後半 男性
【主訴】首が痛い
【既往歴】-
【現病歴】約3年前にスノーボードしていて転倒し、頭部を強打してしまい、その際に後頚部の筋を負傷してしまった。その後からは後頚部の痛みが続き、約2週間前から誘因なく後頚部の痛みが強くなり、当院に来院された。
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【現症】頚部関節可動域(以下、ROM)は自動で後屈約15°で後頚部の痛みのため制限あり、他の動きでは引張感はあるが痛みは無いとの事。安静時痛は無い。
【施術と結果】本症例は後頚部の痛みを訴えており、約3年前のスノーボードでの転倒からの痛みだと訴えていることから後頚部に筋硬結の様なしこりがあると考え、触察にて頚部第2頚椎高位正中から約3cm右側周辺の筋に硬結の様な約2cm大のしこり確認し、同部位周辺の筋に約5分緩消法を行い、筋硬結の様なしこりの減少を確認した。
その結果、頚部後屈約15°の痛みが10から8(NRS改変)に小さくなった。次に腰部の筋弛緩をする事で頚部の筋弛緩と筋硬結の様なしこりの減少が行いやすくなると考え、触察にて腰部側面から腰部脊柱起立筋と思われる筋にかけての筋緊張を確認し、緩消法を約15分行い筋弛緩を確認し、再び第2頚椎高位正中から約3cm右側周辺の筋に約10分緩消法を行い筋硬結の様なしこりの減少を確認した。その結果、頚部後屈約15°の痛みが10から2(NRS改変)に小さくなり、頚部ROMは自動で後屈約40°になった。
スノーボードでの転倒による後遺症でもう良くならないと思っていた痛みが減少したことに大変喜ばれて頂いた。