【患者】50代前半 男性
【主訴】10日前から首が疲れ、立ち上がるとふらつく。
【既往歴】ー
【現病歴】10日前に長時間のデスクワークの後、頚部に強い倦怠感と椅座位から立位への移行でふらつきを感じるようになった。
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【現症】頚部に安静時痛は認められないが、倦怠感あり。頚部関節可動域(以下、ROM)自動で屈曲約5°、伸展約25°。腰部側面の押圧深約1.5㎝。
【施術と結果】
本症例は、ふらつき感と頚部の倦怠感を訴えており、要因として頚部周辺の筋緊張と考えた。
触察にて左右頚部側面の筋緊張を確認し、左右約2分ずつ緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、主観で立ち上がった時のふらつき感は6割減となった。症状に変化があったため同部位に約3分ずつ緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、主観で立ち上がった時のふらつき感は消失した。頚部の倦怠感は残存しているため、頚部背側を触察したところ、頚椎棘突起外側周辺部の筋緊張を確認し、緩消法にて約4分筋弛緩を行った。その結果、頚部ROMは自動で屈曲約30°、伸展約40°となり、頚部の倦怠感は消失した。頚部周辺部の筋緊張の要因として腰部側面の筋緊張が考えられ、腰部側面の筋緊張部位に緩消法を約15分行い筋弛緩を確認した。その結果、頚部ROMは自動で屈曲約40°、伸展約45°となり、押圧深は約2.5㎝となった。
「ふらつき感がなくなり、首が軽くなった」と喜んでいただけた。