【患者】50代後半 女性
【主訴】２週間位前から左肘が痛くなって徐々に悪化してきている。
【既往歴】変形性股関節症
【現病歴】左股関節痛の為、通院をされている患者さんで、約２週間ぶりに来院。前回来院時には訴えていなかった左肘関節の痛みを訴えた為、施術した症例報告である。利き手が左で、普段スーパーで品出し等の仕事をしている為、左手を酷使している。特に誘因はなく、約２週間前から左肘関節が痛くなり悪化傾向にある。
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【現症】軽度の安静時痛があり、左肘関節内側上顆から遠位約10cmの範囲の屈筋群周辺に左手関節掌背屈時、及び左肘関節回内時に動作痛が増悪する。
【施術と結果】本症例は約２週間前から左肘関節内側上顆から遠位約10cmの範囲に安静時痛及び肘関節回内時の動作痛を訴えており、悪化傾向にある為、軟部組織の損傷も考えられるが発症機転が特に誘因なく、目視及び触察により、痛みを訴える左肘関節内側上顆から遠位約10cmの範囲に熱感、腫脹が確認できなかった為、痛みの要因は前腕屈筋群及び円回内筋辺りの筋緊張による血行不良であろうと考えた。
先ず、痛みを訴える左肘関節内側上顆から遠位約10cmの範囲の屈筋群の筋緊張を触察により確認し、同部位に緩消法を約90秒行い、筋弛緩を確認した。その結果、安静時痛及び左手関節掌背屈時の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。左肘関節回内時の痛みが残存する為、円回内筋辺りの筋緊張を触察により確認し、同部位に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。その結果、左肘関節回内時の痛みは10から0(NRS改変)と消失した。ここ２週間続いていた左肘関節痛が約2分で消失し、仕事も出来そうと大変感謝されました。残り時間は再発防止及び、股関節痛改善の為、腰部の筋弛緩を行い終了した。
