【患者】40代後半 女性
【主訴】全身が痒い
【既往歴】アトピー性皮膚炎
【現病歴】約1年前から腰痛と肩凝りが酷くなり来院した。アトピー性皮膚炎があり、長年痒みで苦しんでいる。近医皮膚科への受診歴あり。
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【現症】日によって場所が変わるが、基本的には全身が痒くて肌が荒れる。腰部や背部、頸部の筋緊張が見られる。
【施術と結果】本症例は腰痛と肩凝りの改善のために行った施術であるが、副次的な効果としてアトピー性皮膚炎による全身の痒みが改善した症例である。アトピー性皮膚炎による肌荒れと全身の痒みは血行不良が要因であり、腰痛の改善の為に腰部の筋緊張を弛緩させることで血行不良が改善すれば痒みも同時に改善すると考えた。
施術前の腰部押圧深は約1cmであった。緩消法で腰部側面から約60分間施術を行い筋肉を弛緩させていった。結果、主訴である腰痛は寛解したが、痒みの改善は確認できなかった。その後も1週間に1回30分の施術を繰り返した結果、約1ヶ月後に痒みの改善が見られた。主観として3割痒みが改善した。
40年以上アトピー性皮膚炎で苦しみ続けてきたが、今回ほど顕著な改善は今までになく、希望が持てたと喜んで頂いた。