【患者】40代後半 女性
【主訴】5年程前から肩凝りに悩まされている。右肩の背中側のところが痛く、右肩全体に重い。
【既往歴】-
【現病歴】慢性的に肩凝り。事務仕事であるため、日中座りっぱなしの時間が多い。マッサージにも行っているが改善の傾向はない。
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【現症】安静時においても右肩甲骨上角付近に痛み、右肩関節から頚部右側にかけて圧重感あり。
【施術と結果】本症例は熱感も無く目視しても組織損傷が確認できず、慢性的である事から外傷性ではなく筋緊張による血行不良が要因であろうと考えた。
はじめに痛みを訴える右肩甲骨上角付近に筋緊張部位を触察で確認した為、緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、右肩甲骨上角付近の痛みは10から7(NRS改変)に小さくなった為、引続き同部位を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、右肩甲骨上角付近の痛みが10から5(NRS改変)となったが、筋弛緩に対し痛みが半分残存し圧重感に変化が生じなかった為、痛みと圧重感は肩甲骨周辺深部の筋緊張と考え、その筋緊張は腰部右側の筋緊張が要因と考えた。
触察すると右側第2腰椎(以下、L2)棘突起より外側約6cmに筋緊張を確認した為、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、右肩甲骨上角付近の痛みは10から2(NRS改変)に小さくなり、右肩関節から頚部右側にかけての圧重感は主観により5割減との報告を受けた為、引続き同部位を約5分施術し筋弛緩を確認。結果、右肩甲骨上角付近の痛みはは10から0(NRS改変)と消失し、右肩関節から頚部右側にかけての圧重感も主観により消失したとの報告を受けた。
苦悩していた肩凝りから解放された事に対しての喜びと、腰部の筋弛緩の重要性を知る事ができ満足頂いた。