３週間程前から誘因なく発現した右第1趾の痺れの改善例

【現症】右第1趾に於ける症状としては痺れのみであり、痛みや麻痺、
可動域制限は認められない。痺れは右第1趾全体であるが、底側が優位である。
【施術と結果】本症例は誘因なく発現した右第1趾全体の痺れを訴えているが、目視及び触察により熱感、腫脹が確認出来なかった為、痺れの要因は同部位の血行不良であろうと考察した。さらにはご本人とのカウンセリングにて内科的要因も定期的な検査により問題ない事を確認した。
　先ず施術前に痺れの箇所が限局的である事から要因となる筋緊張部位も狭い範囲であろうと考察し、足底筋腱周辺及び右第1趾から真上にあたる腸骨陵周辺と予想をし、足底筋腱周辺の母趾球から近位約3cmの箇所に触察により筋硬結のような2mm大のしこりを確認した。同部位に緩消法を約1分行い、2mm大の筋硬結のようなしこりが消失した事を確認した。その結果、右第1趾全体の痺れがご本人の主観で消失した。あまりにも短時間で痺れが消失した為、大変驚かれていました。
　尚、足底筋腱周辺での施術により症状が消失した為、腸骨陵周辺の施術は行わず、再発防止の観点から下肢への血行不良の根本的な要因として考えられる腰部の筋緊張を触察により確認し、残りの約20分の時間は腰部の施術を行い筋弛緩を確認し終了した。