【患者】50代前半 男性
【主訴】物を掴んで肘を曲げたり、持ち上げようとしたときに右肘が痛くなる。
【既往歴】ー
【現病歴】以前より、寛解と増悪を繰り返していたが、一週間前頃より痛みが寛解しない。
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【現症】右手の掌握動作のみ、右肘伸展0°で椅子を持ち上げる動作では痛みは無い。掌握保持での右肘関節可動域、自動、屈曲約30°(以下、ROM)で右肘橈側に発痛。
【施術と結果】本症例は、一週間前より寛解しない右肘痛を訴えており、熱感、腫脹が確認できなかったことから、右肘周辺部の筋緊張による血行不良が要因で、上肢の筋緊張は胸腰部の筋緊張も関連していることも推測した。
触察にて、疼痛部位から橈骨周辺筋群を触察したところ、腕橈骨筋と思われる筋の肘関節と手関節間1/2辺り尺側に強い筋緊張を確認し、約30秒施術した結果、右肘関節ROM、自動、屈曲約30°痛み10から0(NRS改変)となり、右肘関節ROM、自動、屈曲約90°でも発痛は無かった。
また、約2,5㎏の椅子を持ち上げたまま肘関節を屈曲伸展しても発痛は無くなり、ただ腕を動かされているだけの感じで痛みが無くなったことに笑顔になられておりました。