【患者】50代前半男性
【主訴】上着を脱いだり着たりする時に右肩が痛い
【既往歴】ー
【現病歴】約6ヶ月前から右肩の痛みがあったが、デスクワークや生活上支障がなかった為放置していた。約1ヶ月前から上着の脱着動作時、痛みの為困難となり、時折激痛が発生するようになった。
続きを読む
【現症】右肩関節自動関節可動域(以下、ROM)2ndポジション外旋約10°・内旋約 5°、左肩関節ROM2ndポジション外旋約 20°・内旋約 45°
【施術と結果】本症例は外傷ではなく何の誘因もなくもなく発生している為、肩関節周辺部の筋緊張が痛みの原因であり、外旋内旋制限は肩関節が固まっていると推測した。その原因は腰の筋肉の緊張による血行不良が要因の1つと考えた。
まず、主訴である衣服脱着時、生活の質向上目的とし、左肩関節ROM外旋を拡大の為、先に左肩関節後面に対して緩消法を約2分行い筋弛緩した。左肩関節ROM外旋約40°に大きくなった。脱着動作の指導を行い、上着を着ていただき脱いでいただくと、左肩の痛みが主観で楽であると報告いただいた。次に右肩関節周辺部の筋緊張に対し緩消法を約5分行いROM2ndポジション右肩外旋15°に大きくなった。
変化があった為続けて約5分行い筋弛緩を確認した。肩関節の痛み10から5(NRS改変)に小さくなり、ROM 2ndポジション右肩外旋約20°に大きくなった。次に腰の側面の緊張した筋肉に対し緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。
上着の脱着をしていただくと、痛みはあるものの全然違うと喜んでいただき激痛も発生しなかった。続けて腰の筋肉を軟らかくするようにお話をした。