【患者】60台後半 女性
【主訴】両耳が聞こえ辛く、会話の内容が理解できない。
【既往歴】-
【現病歴】3年程前から両耳の閉塞感が有り聞こえ辛く、会話は相手の唇の動きで読んでいたが、現在マスク越しの為それも困難となっている。
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【現症】3年程前から突然聞こえ辛くなったとの事。左右片側ずつ同じ音量で確認してみたところ、耳閉感は両耳に発生。
【施術内容・結果】本症例は、3年程前より両耳の閉塞感の症状を訴えており、頚部左側・右側の筋緊張による血行不良が要因と考えた。
触察にて左右乳様突起周辺部の筋緊張を確認した為、初めに左右下顎窩周辺部の筋緊張部に緩消法を約20秒施術し筋弛緩を確認。結果、主観により両耳の閉塞感が3割減少したと報告を受けた為、引き続き同部位の筋緊張部位を約40秒施術し筋弛緩を確認した結果、主観により両耳の閉塞感が5割減少したと報告を受けた。
施術部位は筋弛緩した為、右乳様突起周辺部の右顎二腹筋及び右胸鎖乳突筋付着部周辺の筋緊張部に緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、周囲の声を聴きとる事ができるとの報告を受けた。施術前に行った音量で確認してみたところ、主観により右耳の閉塞感は消失したとの報告を受けた為、同様に左乳様突起周辺部の左顎二腹筋及び左胸鎖乳突筋付着部周辺の筋緊張部に緩消法を約1分施術。筋弛緩を確認した結果、主観により左耳の閉塞感も消失したとの報告を受けた。
この時、マスク越しの会話も成り立ち、このまま聞こえなくなるのではないかという不安が無くなったと喜んでいた。