【患者】40代後半 女性
【主訴】右手の親指を曲げると痛い。
【既往歴】-
【現病歴】3か月程前から事務作業時において右母指屈曲動作時に痛みが発生。
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【現症】安静時痛は無く、右母指関節屈曲動作時に右母指中指節関節(以下、MP関節)背側付近に痛みが発生。
【施術内容・結果】本症例は、3か月程前からの右母指MP関節可動痛を訴えており、右母指MP関節周辺を触察したところ熱感も無く、目視しても組織損傷が確認できない為、右母指関節屈曲動作における右前腕伸筋群の筋緊張が右母指MP関節可動痛の要因と考えた。
初めに右母指屈曲動作時の痛みに対して触察すると、右橈骨手根関節背側近位約10cmに筋緊張を確認した為、筋緊張部位に緩消法を約30秒施術し筋弛緩を確認。結果、右母指MP関節屈曲動作時の痛みが10から8(NRS改変)に小さくなった事が確認できた為、引き続き同部位を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。右母指MP関節屈曲動作時の痛みに対し変化が生じている事から同部位及び右橈骨手根関節背側近位約15cmに施術範囲を広げ、筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認。結果、右母指MP関節屈曲動作時の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
痛みにより事務作業が苦痛であったが、これで指の痛みを気にする事無く仕事ができると喜んでいた。