【患者】70代前半 女性
【主訴】左脚の付け根が立っても歩いても凄く痛い。少しでも痛みが軽くなって、楽になりたい。
【既往歴】ー
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【現症】約30年前から左鼡径部に痛みが発症し、痛みは消長を繰り返している。約2ヶ月前から痛みが増大し、起立、歩行動作が困難になった。
【現病歴】起立、歩行動作で左鼡径部に痛みが発現する。
【施術と結果】本症例は起立、歩行時に左鼡径部の痛みを訴えており、衣服の上から触察により左鼡径部に熱感、腫脹が確認出来なかった事から左鼡径部の起立、歩行動作時の痛みの要因を左鼡径部周辺の筋の緊張による血行不良であると考えた。
仰臥位にて左鼡径部を触察すると、左鼡径部より遠位約2cmの辺りに約4㎝の凝りのような筋緊張を確認し緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。結果痛みは10から8(NRS改変)と小さくなった。痛みの変化を確認し、同部位に約4分施術し、約4㎝の凝りは約3cmと小さくなった。痛みは10から2(NRS改変)と、小さくなった。左鼡径部の筋緊張は残存するものの、患者さんの希望により、左鼡径部の施術は終了した。