２ヶ月前から続く掌握動作時の左肘痛の改善例

【現症】安静時痛は無く動作痛のみである。痛みの発現する動作は掌握動作時に左外側上顆周辺に痛みが発現する。特に左小指の掌握動作痛が著明である。その他の動作痛及び関節可動域制限は確認出来ない。
【施術と結果】本症例は左外側上顆周辺の動作痛を訴えているが、発症機転が特に誘因ない事、安静時痛がない事、更に実際に目視及び触察により左外側上顆周辺に熱感及び腫脹がない事を確認した為、左外側上顆周辺の痛みの要因は同部位の筋緊張による血行不良であると考えた。
　更に掌握動作、特に小指掌握動作痛が著明である事から、痛みを誘発させる筋を指伸筋周辺や小指伸筋周辺と考察した。先ず指伸筋辺りと思われる左前腕部後面を触察し、強い筋緊張を確認した。同部位に緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。その結果、掌握動作痛は10から9(NRS改変)になった。痛みの変化が確認出来た為、同部位に更に2分行い筋弛緩を確認した。その結果、掌握動作痛は10から7(NRS改変)となった。しかし思った程の効果が無かった事から、小指伸筋と思われる左前腕部尺側後面中央付近を触察し、筋緊張を確認した。同部位に緩消法を約2分行い筋弛緩が確認出来た。その結果、掌握動作痛は10から0(NRS改変)に消失した。
　痛みが消失し、やっと好きなゴルフが出来そうだと喜んでいただけました。