【患者】50代前半 男性
【主訴】動いていなくても腰がじわじわ痛く、仕事で床の荷物を持ち上げる為に、お辞儀すると痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約30年前にバイク事故で体を強く打ち、10日間入院していた。事故後から腰痛が発症し、15回以上ぎっくり腰になっているが、約10年前からは腰痛を気にせず生活出来る日もある程であった。約2ヶ月前に仕事の集荷作業中に腰部右側に強い痛みが発生。痛みは軽減してきたが、度々腰部右側に強い痛みを感じる事が増えている。
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【現症】来院時は約2ヶ月前の痛みより軽減しているが、第3腰椎から第4腰椎(以下、L3からL4)高位の右脊柱起立筋周辺部に安静時痛があり、胸腰部関節可動域(以下、ROM)は自動で屈曲約30°で痛みがある。
【施術と結果】本症例は、L3からL4高位の右脊柱起立筋周辺部に痛みを訴えており、要因として痛みを訴えている部位周辺の筋緊張と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、L3からL4高位の右脊柱起立筋周辺部の安静時痛が10から8(NRS改変)と小さくなり、胸腰部ROMは自動で屈曲約35°と大きくなった。
改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した。結果、L3からL4高位の右脊柱起立筋周辺部の安静時痛が10から7(NRS改変)と小さくなったが、胸腰部ROMは変化が確認出来なかった。胸腰部ROMに変化が確認出来なかった事もあり、L3からL4高位の右脊柱起立筋周辺部の筋緊張は腰部右側面の筋緊張が要因と考え、触察にて筋緊張を確認し、緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果、L3からL4高位の右脊柱起立筋周辺部の安静時痛が10から5(NRS改変)と小さくなり、胸腰部ROMは自動で屈曲約40°と大きくなった。
改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した。結果、L3からL4高位の右脊柱起立筋周辺部の安静時痛が10から1(NRS改変)と小さくなり、胸腰部ROMは自動で屈曲約45°と大きくなり、ROM制限は確認出来なくなった。
ご自分のバッグを床に置き持ち上げる際、前屈時に痛みが気にならない程度で出来ると喜びの報告を受けた。