【患者】50代前半 男性
【主訴】7ヶ月位前に交通事故でむち打ちになって以来首が痛い。
【既往歴】腰痛症
【現病歴】約7ヶ月前に車の追突事故でむち打ち症になり、近医整形外科で検査の結果、頚椎椎間板ヘルニアの診断を受け、投薬加療、トリガーポイント注射を複数回受けた。
3ヶ月程前から悪化傾向になり当院に来院された。
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【現症】頚部の安静時痛はなく、動作痛のみであり、痛みの部位は頚部左側面下部から後面にかけて限局的である。動作痛は前、後屈、左右側屈、左右回旋全てに於いて発現するが、後屈痛が著明である。関節可動域制限は確認出来ない。
【施術と結果】本症例は約7ヶ月前の車の追突事故により頚部痛を発症した為、発症時は軟部組織の損傷も考えられたが、約7ヶ月経過している事、又、触察により頚部の熱感及び腫脹が確認出来なかった事から痛みの要因は筋緊張による血行不良であろうと考察した。
先ず最も痛みを感じる部位を指さしていただくと右側屈時の第5、6頚椎高位棘突起から左外側約2cmの部位を指示された為、同部位を触察し筋緊張を確認し緩消法を約30秒行い筋弛緩を確認した。その結果、右側屈痛は10から0(NRS改変)と消失した。
次に痛みを感じる部位を指さしていただくと、後屈時に於ける第7頚椎〜第1胸椎高位棘突起から左外側約3cmの部位を指示され、同部位を触察し筋緊張を確認した為、緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。その結果、後屈痛は10から4(NRS改変)した。さらに施術中に筋の収縮に制限があり筋の癒着と考えられる箇所を確認した為、さらに同部位に緩消法を約2分行い、筋の収縮の制限が解消させた事を確認出来た。
その結果、後屈痛は10から0(NRS改変)と消失した。
短時間で痛みが解消され、驚きの表情でした。