シーバー病と診断を受けて9ヶ月間運動を禁止していた左足関節痛の改善効果

【現症】安静時はなく、通常歩行で痛みがあり、特に立脚中期に強く痛みがある。左足関節に可動域制限は認められなかった。
【施術と結果】本症例は約9ヶ月前からの左足関節内側の痛みを訴えている事から、痛みの要因を左足関節内側周辺の筋緊張によるものと考え、触察にて左下腿部内側中央周辺に強い筋緊張を確認し、同部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、立脚中期の左足関節内側の痛みが１０から9(NRS改変)に小さくなった。
　再び同部位に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認し、その結果、立脚中期の痛みが１０から9(NRS改変)と変わらなかった。痛みに変化がないため左下肢全体の筋緊張が痛みの要因と考え、触察にて腰部左側腸骨稜周辺に強い筋緊張を確認し、同部位に約5分緩消法を行い筋弛緩を確認し、その結果、立脚中期の左足関節内側の痛みが１０から7(NRS改変)に小さくなった。
　次に腰部側面の筋弛緩を行うことで、腰部左側腸骨稜周辺の筋弛緩を行いやすくなると考え、腰部側面に約10分緩消法を行い筋弛緩を確認し、再び腰部左側腸骨稜周辺の筋に、緩消法を約10分行い筋弛緩を確認した。その結果、立脚中期の左足関節内側の痛みが１０から5(NRS改変)に小さくなった。
　その後、約20分の施術を４週間に８回行い競技復帰するまでに回復し、患者さんから久しぶりの試合に4番打者で出場したと笑顔で報告して頂いた。