【患者】40代後半 女性
【主訴】1年中、両足に冷え性があり、特に足首から下が冷える。
【既往歴】腰椎椎間板ヘルニア(5年前)
【現病歴】冷え性が10年以上あり、特に両下腿の足先が冷えるとのこと。
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【現症】両足部の冷えは左右とも常に同程度あり、夏場でも靴下は欠かせず。
【施術と結果】本症例は10年来、両足部に持続的な冷えを訴えており、また慢性的な腰痛もあることから、下肢筋肉群の筋緊張による下肢へ走行する動脈の圧迫による血行不良が冷えの要因と考え、特に下腿に繋がる膝窩動脈周囲の筋緊張を疑った。
よって先ずは左膝窩動脈周囲を触察したところ膝窩正中より遠位5cmまでの範囲に強い筋緊張を確認し、同範囲に緩消法を約2分実施し筋弛緩を確認した。結果、左足部の冷えは主観で消失したとの報告を受けた。
次に右膝窩動脈周囲を触察したところ膝窩正中より遠位3cmまでの範囲に強い筋緊張を確認し、同範囲に緩消法を約2分実施し筋弛緩を確認した。結果、右足部の冷えは主観で5割減との報告を受けた。さらに右下腿部筋肉群を触察すると右下腿三頭筋中位周辺3cm幅に強い筋緊張を確認したため同周辺に緩消法を約3分実施。結果、右足部の冷えは主観で9割減との報告を受けた。
施術時間の残りは、腰部の筋緊張が足部の冷え性につながる旨の説明をし、腰部側面へ緩消法を約20分行い、結果、押圧深2cmから押圧深4cmになり終了した。。
この方は緩消法をネットで知って、腰痛での施術をご希望でしたが、来院時は腰は痛くなく足に冷え性があるということなので冷えに対する施術を優先し、結果、短時間で両足の冷えが殆どなくなったので緩消法の効果に感動し、冷え性とともに腰痛も緩消法でぜひ治していきたいということでした。