【患者】50代後半 男性
【主訴】常日頃首の右側が痛く2日前に部屋の照明器具を取り替えていた時に15分位顔を上向きにしたまま作業していたら痛みが酷くなった。
【既往歴】中耳炎
【現病歴】約5年前から頚部の痛みが残存し続け、頻繁に寝違えをし、その度に頸部を痛めるとのこと。2年ほど前に近医整形外科にてX線を施行し頚椎に軽度のズレがあると言われたが湿布、投薬を受けるも思わしい改善は見られず現在に至る。2日前に照明器具を取り付ける作業中にいつもの残存痛が酷くなり来院。
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【現症】頚部関節可動域(以下、ROM)、自動で伸展約30°、右回旋約20°で右第4頚椎(以下、C4)高位の棘突起より約2cm右側周辺に痛みが発生。
【施術と結果】本症例は後頚部右側に痛みを訴えており、5年前から同周辺に常に残存痛があることから痛みの要因は同周辺の筋緊張と考え、触察するとC4高位の棘突起より約2cm右側周辺に筋緊張を確認した。
よって同周辺に緩消法を約1分行い筋弛緩を確認した。結果、頚部ROM自動で伸展約30°、右回旋約20°で発生した可動時痛は消失したとの報告を受けた。次に安静時痛が残存しているということなので更にC4高位の右側面を触察すると棘突起より約1cm右側に約3mmの筋硬結のようなもの(以下、筋硬結)が確認できた。
よって同部位に緩消法を約2分行うと筋硬結が消失した。結果、安静時における残存痛が消失したとの報告を受けた。残りの施術時間は頸部が再び筋緊張を起こさないために腰部の筋弛緩が重要である旨をお話し、腰部側面に緩消法を20分行い、押圧深1cmから押圧深3cmになったところで終了。首がこんなにスッキリしたのは初めて、とのことでした。