首を左回旋させると発生する痛みを腰部の施術で改善した例

【現症】左頚椎中部から腰椎下部まで触知をすると広い範囲で筋緊張が確認できる。
頚椎左回旋時、自動関節可動域（以下・ROM）２０°ほどで左頚椎下部に疼痛が発生。
【施術と結果】頚椎左回旋時に、左頚椎下部に疼痛が出てることから損傷の後遺症の可能性を考慮。日常生活の中で、意識しない間に左頚部に損傷を負っていた場合、施術による悪化が懸念される。
　左頚部へ直接の施術は避け、頚部の筋緊張に関連する腰部の筋から疼痛の軽減を目指す。施術部位は触知により筋緊張が大きい上部腰椎周辺・１０から１２番肋骨周辺部とする。
　筋緊張部位へ緩消法を１０分ほど行い、筋弛緩が確認された。頚椎左回旋の自動ROM４０°ほどに改善される。頚椎左回旋時、疼痛は１０から６（NRS改変）に変化した。
　腰部への筋弛緩により頚部の可動と疼痛の軽減が可能であることが改めて確認ができた。