【患者】50代後半 女性
【主訴】右腕を上げようとすると肩関節の真ん中と後ろ辺りに激痛が走り、痛みがそのまましばらく残る。
【現病歴】2ヶ月ほど前から痛みが出始め、段々と痛みを伴う可動域制限が出始めた。
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【現症】自動関節可動域(以下、ROM)前方挙上約180°、後方挙上約30°側方挙上約45°。腰部側面の押圧深は左右約1.5㎝。
【施術と結果】本症例は自動で肩関節に激しい痛みを訴えていたことから腱板断裂や炎症も考えられたため触察を行う。
患部に熱感はなく、上腕三頭筋長頭、大・小円筋、棘下筋、広背筋の上腕骨付着部と思われる部位に筋緊張がみられたので、患部周辺の筋群の筋緊張と、広背筋にも筋緊張があることから肩関節ROM制限は腰部側面の筋緊張も要因として、痛みを伴うROM制限が発症していると考えた。大・小円筋と思われる部位に3分施術。
筋弛緩を確認。肩関節ROM側方挙上約135°。腰部側面の筋緊張部位と第10胸椎(以下T10)~第2腰椎(以下L2)の起立筋に15分施術。腰部側面4cm押圧深の筋弛緩、T10~L2起立筋に筋弛緩を其々確認。ROM60°程度になる。
再度、触察にて鎖骨上下の筋群にも筋緊張を確認したためその部位に5分施術を行い筋弛緩を確認。ROM側方挙上180°となった。痛み10→0(NRS改変)