20年程前から続く腰痛、臀部痛の改善例。

【現症】痛みを訴える第4腰椎(以下Ｌ4)から第5腰椎の高位左側の腰部及び臀部に触察にて筋緊張を確認した。腰部・臀部共に安静時痛あり、特に椅子からの起立動作時や胸腰部の伸展時に痛みが増大する。
臀部の圧痛はない。
【施術と結果】本症例の腰部痛、臀部痛は要因なく発症している為、痛みの要因として腰部の筋緊張が考えられる。さらには臀部は圧痛が無く、腰部深層筋の筋緊張が痛みの要因であると考えられた。
　先ず最初にＬ4高位で腸骨陵の広背筋付着部辺りの筋緊張部位に緩消法を2分行い、筋弛緩を確認した。
　結果、座位における腰部の張るような痛みが10から0(NRS改変)になった。但し、椅子からの起立動作時や胸腰部伸展時の痛みは変化なし。臀部痛も変化なし。
　さらにＬ4高位の腰部側面の筋緊張部位から正中部に向かって約30分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、押圧深約4cmになり、腰部から臀部にかけての椅子からの起立動作と胸腰部伸展時の痛みは共に10から6(NRS改変)になった。