30年数年間感じていた手関節の痛みの改善例

【現症】
安静時痛はほとんどなし。自動で関節可動域（以下ROM）左右手関節伸展約10°から痛みを感じ、力を入れにくい。また、母指と第2指から第5指の屈曲時(以下、手指屈曲時)にこわばりを感じる。
【施術と結果】本症例の手関節伸展時の痛みと手指屈曲時のこわばりは左右前腕筋肉群に筋緊張がある事が要因と考え、触察にて左右共に橈側前腕筋肉群に筋緊張がある事を確認した。橈側前腕筋肉群の緊張している筋肉に緩消法を左右にそれぞれ約2分行い筋弛緩を確認した。
　また、触察にて左右両側の尺側前腕筋肉群にも筋緊張が確認できたので、左右両側の尺側前腕筋肉群にそれぞれ約2分緩消法を行ない、筋弛緩を確認した。
　その結果、自動でROM左右手関節伸展約45°となり、左右手関節伸展時の痛みは10から3（NRS改変）と小さくなり、手指屈曲時のこわばりは消失し、軽くなったとのこと。左右前腕筋肉群の筋緊張は腰部側面の筋緊張が要因と考え、腰部側面に約10分緩消法を行なった。その結果、押圧深は約2.5㎝から約3.5㎝と筋弛緩を確認した。