野球をしていた際に発症した左臀部の痛み改善の一例

【現症】左下肢荷重時に左大殿筋と思われる筋が痛む。しゃがみ動作を、立位から足底全面を床に着けた状態で、膝関節を最大限屈曲した姿勢になるまでの動作とし、しゃがみ動作をしてもらうと膝関節屈曲約90度の角度で同部位が痛む。
【施術と結果】本症例は左臀部に痛みを訴えており、痛みの要因を左臀部の筋緊張と考え、さらに左臀部の筋緊張の要因として左腰部の筋緊張によるものと考えた。
　触察にて、腰椎4番高位腰部正中から約５ｃｍの部分周辺に筋緊張を確認。腰椎4番高位腰部正中から約５ｃｍの部分周辺を中心に、腰椎2番から4番の腰部側面の筋に緩消法を約15分行い腰部の筋弛緩と、左臀部の筋弛緩を確認した。
　その結果、左下肢荷重時の痛みが１０から０（NRS改変）消失し、しゃがみ動作の痛みも１０から０（NRS改変）に消失し、ゴロの捕球動作をしても痛みは出ることはなかった。
　後日に患者さんとチームメイトの保護者が来院され、その後の患者さんの様子を聞くと、施術翌日の試合に出場でき、その後も休むことなくプレーしていると報告を頂いた。