数年前から続く両側下肢の症状に対する治療効果

【現症】両下腿痺れは、座位でもあり、長時間立位や歩行の継続で悪化する。視診上、両下腿浮腫なし。また、下腿から足趾にかけての運動麻痺なし。下肢伸展挙上テスト（SLR）は、右60°・左60°で陽性。
【検査所見】単純レントゲン写真では下位腰椎に変形が強い。
【治療と結果】椅子座位にて両部周囲の筋肉に緩消法を実施。約20分後、腰痛は10から5～6（NRS改変）と小さくなった。
　また、座位での下腿しびれ感は、主観で2割減少した。
　しかし、歩行時は両脚とも前に出しやすくなったが、長時間の歩行で変化があるかどうかは現時点では不明。
【考察】症状からすると腰部脊柱管狭窄症であるが、MRI未実施のため、画像所見は不詳。しかし、腰部の筋緊張を減少させることで、腰痛と座位時の下腿痺れ感が減少した。今後も、腰部の筋緊張を減らしていくことで、残存症状を更に減少させることができると思われる。