【患者】40代前半 男性
【主訴】中腰姿勢で長く仕事をした翌日にぎっくり腰になった。
【既往歴】―
【現病歴】5日前の仕事中、長時間の中腰姿勢で作業をしていたところ腰部に違和感があり、翌日の家族旅行で車から降車しようとした際にぎっくり腰を発症した。緩消法のセルフケアで痛みが減少したが、脊柱起立筋周辺と左臀部周辺の痛みが残存し、胸腰部屈曲動作に恐怖感がある。また、約7年前に初めてぎっくり腰を発症し、約2日間歩行困難となったことがあるが、その時も運転中に発症した。
続きを読む緩消法研究会では、緩消法施術による症例報告を掲載しています。
【患者】40代前半 男性
【主訴】中腰姿勢で長く仕事をした翌日にぎっくり腰になった。
【既往歴】―
【現病歴】5日前の仕事中、長時間の中腰姿勢で作業をしていたところ腰部に違和感があり、翌日の家族旅行で車から降車しようとした際にぎっくり腰を発症した。緩消法のセルフケアで痛みが減少したが、脊柱起立筋周辺と左臀部周辺の痛みが残存し、胸腰部屈曲動作に恐怖感がある。また、約7年前に初めてぎっくり腰を発症し、約2日間歩行困難となったことがあるが、その時も運転中に発症した。
続きを読む【施術と結果】本症例は、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感がなかったため、腰部筋群の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
はじめに、最も痛みを訴えるL3からL4棘突起より左右外方3横指の脊柱起立筋周辺に筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約6分施術し筋弛緩を確認した結果、FFD約10cmでの脊柱起立筋周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失し、FFDは約2cmとなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約12分施術し筋弛緩を確認した結果、FFD約2cmでの脊柱起立筋周辺の痛みは10から0(NRS改変)と消失し、FFDは約0cmとなり、胸腰部屈曲動作の恐怖感がなくなったとの報告を受けた。
次に、左臀部周辺の痛みを訴えたため、疼痛部位直上の腸骨稜周辺の筋緊張部位に約10分施術し筋弛緩を確認した結果、痛みが10から6(NRS改変)と小さくなった。
施術終了時間となってしまったためここまでの施術となったが、後はセルフケアで治したいと意気込んでいた。