【患者】30代後半 男性
【主訴】約2週間前から重い物を持つと左肘に激痛が走る。
【既往歴】―
【現病歴】約2週間前から重い物を持ち上げた時に左肘関節外側部痛が出現。
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【現症】左肘関節伸展位で2Lペットボトルのキャップ部分を3点つまみで把持し持ち上げた時に左肘関節外側部痛が出現。安静時痛はなく、左上腕骨外側上顆遠位端周辺に圧痛あり。また、日常生活上の左肘関節可動域制限は確認できなかった。
【施術と結果】本症例は、左肘関節外側部痛を訴えており、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感がないことから、左肘関節外側部周辺の筋緊張が痛みの要因と考えた。
はじめに、圧痛を訴える左上腕骨外側上顆遠位端周辺を触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、3点つまみ把持による持ち上げ動作での左肘関節外側部痛は10から8(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約5分施術し筋弛緩を確認した結果、左肘関節外側部痛は10から6(NRS改変)と小さくなった。次に、圧痛を訴える部位が左上腕骨外側上顆近位端周辺に移動したため触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、左肘関節外側部痛は10から5(NRS改変)と小さくなった。改善が見られたことから、さらに同部位周辺の筋緊張部位に約5分施術し筋弛緩を確認した結果、左肘関節外側部痛は10から3(NRS改変)と小さくなった。次に、左肘関節90°屈曲位、前腕回内位で痛みが出現したため触察したところ、筋緊張を確認した。筋緊張部位に緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、左肘関節外側部痛は10から1(NRS改変)と小さくなった。
左肘の激痛により仕事に支障をきたしていたため、安心して働けると喜んで頂けた。