筋の癒着が要因と思われる頚部痛の改善例

【現症】安静時痛はなく、痛みが発現するのは運動痛であり、頚部を後屈及び左側屈時に第4.第5頚椎(以下、C4.C5)高位、棘突起から左外側に2横指辺りに痛みが発現する。可動域制限は認められない。
【施術と結果】本症例は数日前に発現した頚部痛であるが、目視及び触察により、熱感や腫脹が認められなかった為、頚部の筋緊張による血行不良が要因だと思われた。さらに当該筋の収縮時に痛みを訴えている事から筋もしくは腱の癒着が要因ではないかと考察した。
　 先ず、ご本人に痛みが発現する箇所を指差ししていただくと、C4.C5高位、棘突起から左外側に2横指辺りを指摘された為、同箇所に緩消法を行った際に触察により明らかに筋の伸縮に制限が感じられ、筋緊張を確認した。引き続き同箇所に緩消法を約1分行った結果、筋の伸縮時の制限が解消され、動き(伸縮)がスムーズになったと感じ、さらに筋弛緩を確認した。
　 その結果、C4.C5高位、棘突起から左外側に2横指辺りの後屈痛及び左側屈痛は10から0(NRS改変)と消失した。短時間での痛みの解消に驚きと喜びの様子でした。その後は元々の目的である腰部の施術を行い終了した。