デスクワークに支障をきたす肩こりの改善例

【現症】頚部後屈・右回旋・右側屈時に第2胸椎（以下、T2）棘突起から右外側2横指周辺に限局した痛みが発生。日常生活上の肩関節及び頚部関節可動域制限は確認出来なかった。
【施術と結果】本症例は、目視及び触察にて痛みを訴える部位の皮下出血や腫脹及び熱感が感じられないことから、肩周辺の筋緊張による血行不良が痛みの要因と考えた。
　 はじめに、限局した痛みが発生する部位を触察したところ筋緊張を確認した。緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認した結果、頚部後屈・右回旋・右側屈時の痛みが10から2（NRS改変）と小さくなった。
　 次に、腰部筋群の筋緊張により肋骨が下方へ引っ張られることが要因で肩周辺の筋緊張を誘発していると考え触察したところ、第2腰椎棘突起より左右外側4横指周辺に筋緊張を確認した。緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した結果、肩こりが主観で4割減と報告を受けた。
　 次に、再発抑制を目的として腰部側面の筋緊張部位に施術を移行した。緩消法を約20分施術し筋弛緩を確認した。腰部側面を施術したことにより、肩周辺の筋弛緩も確認出来た。肩こりが主観で9割減となり、体が軽く動きやすくなったと喜んで頂けた。