【患者】20代後半 女性
【主訴】事故してから首が痛い
【既往歴】―
【現病歴】7日前に自動車を運転中に後方から自動車からの追突事故に遇い、その際に頚部を負傷。翌日に近医整形外科を受診し、頚部捻挫と診断を受けた。痛みが強く日常生活に支障をきたす為、当院に来院された。
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【現症】頚部関節可動域(以下、ROM)自動運動にて頚部屈曲約20°で第6,7頚椎両側周辺に痛みが出現し痛みによる可動域制限もあり、頚部伸展約30°でも同部位に痛みと可動域制限が出現する。頚部左右回旋では同部位に痛みは出現するが、可動域制限は無い。安静時痛も無く、痺れと感覚異常も確認出来なかった。
【施術と結果】本症例は7日前の追突事故から起こる頚部痛を訴えており、目視にて組織損傷が確認出来ない為、痛みの要因を事故の衝撃により、起こった筋緊張による物と考え、触察にて第6,7頚椎周辺の筋に筋緊張を確認し、第6,7頚椎周辺の筋に約4分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。
その結果、頚部ROM屈曲約40°に伸展約50°に大きくなり、屈曲、伸展した際の痛みが共に10から6(NRS改変)に小さくなった。次に腰部にも痛みを抱えているのと、腰部の筋弛緩をする事で頚部の筋弛緩が行いやすくなると考え腰部の筋弛緩を行う事にし、触察にて腰部側面から腰部脊柱起立筋と思われる筋にかけての筋緊張を確認し、緩消法を約15分行い筋弛緩を確認し、再び第6,7頚椎周辺の筋に筋緊張に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。
その結果、頚部ROM屈曲約50°に伸展約60°に大きくなり、屈曲、伸展した際の痛みが共に10から3(NRS改変)に小さくなった。その後は痛みの原因を説明し、施術を終了した。