肩凝りから始まった右頚部痛と、左手指の屈曲制限の改善例

【現症】肩凝りを訴えている右頚部から右肩部にかけての僧帽筋周辺の筋緊張を触察にて確認する。
右頚部痛は頚部伸展時に痛みあり。
また、この僧帽筋周辺の筋緊張の要因と考えた腰部側面の筋緊張も触察にて確認した。更に左全手指のROM制限と痛みの要因だと考えた左前腕屈筋群の筋緊張を確認した。
【治療と結果】本症例の右頚部痛は肩凝りから始まり、誘因なく発症。さらに伸展時の痛みを訴えており、痛みの要因として僧帽筋周辺の筋緊張だと考えられた。
　先ず痛みを訴える右頚部の筋緊張部位に約30秒緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、痛みが10から5(NRS改変)となった。
　次に僧帽筋周辺の筋緊張の一つの要因として考えられる腰部側面の筋緊張部位に約30分緩消法を行い、筋弛緩を確認した。その結果、右頚部から右肩部にかけての僧帽筋周辺の筋緊張が弛緩した事を触察にて確認し、痛みが10から0(NRS改変)となった。
さらに左全手指の屈曲痛及びROM制限の要因として考えられた左前腕屈筋群の筋緊張部位に緩消法を約30秒行い、筋硬結と思われる部位の筋弛緩を確認した。
　その結果、左全手指の屈曲時の痛みが10から0(NRS改変)となり、ROM制限も消失し、全手指において最大屈曲が可能になった。