【患者】50代前半 男性
【主訴】右腕を曲げ伸ばしする動作の時、右肘が痛い。
【既往歴】ー
【現病歴】約5年前、鍬を使用しての農作業中に右外側上顆周辺に痛みが発生した。約3年間は痛みを感じていなかったが、約3週間前に除雪作業を行った翌日から右外側上顆周辺に痛みが再発した。
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【現症】右肘関節屈曲・伸展で右外側上顆周辺に痛みが出現。右肘関節に日常生活上の可動域制限は確認出来なかった。
【施術と結果】本症例は、右外側上顆周辺に痛み訴えており、触察・目視にて熱感、腫脹が確認出来ず、痛みの要因は右外側上顆周辺の筋緊張と考えた。
先ず、触察にて痛みを訴えている右外側上顆周辺に目立つ筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、右肘関節屈曲時の右外側上顆周辺の痛みが10から8(NRS改変)と小さくなり、右肘関節伸展時の右外側上顆周辺の痛みが10から4(NRS改変)と小さくなった。改善が見られた為、引き続き同部位周辺に緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、右肘関節屈曲時の右外側上顆周辺の痛みが10から6(NRS改変)と小さくなり、右肘関節伸展時の右外側上顆周辺の痛みが10から0(NRS改変)と消失した。
次に、右肘関節屈曲時に右外側上顆周辺の痛みが残存している事もあり、右外側上顆周辺の筋緊張の要因は右上腕部の筋緊張と考え触察したところ、右外側上顆周辺から右上腕部背側にかけ約3cmの範囲に筋緊張を確認し、緩消法を約2分施術し筋弛緩を確認した。結果、右肘関節屈曲時の右外側上顆周辺の痛みが10から2(NRS改変)と小さくなった。
痛みを気にせず右肘関節屈曲・伸展が出来ると2回行い喜びの報告を受けた。ここで別部位の施術を希望され、本症例の施術を終了した。