出産後から2年間続く肩凝りを腰部の筋弛緩のみで改善した一例
【患者】30代後半 女性
【主訴】肩が凝って辛い
【既往歴】-
【現病歴】約2年前に出産をしてから肩凝りが辛く感じるようになり、約2ヶ月前から子供を抱っこすると肩凝りが今まで以上に酷くなってしまうため長時間の抱っこが出来なくなってしまった。1週間に1回ほど頭痛もあり、腰部にも痛みがあり徐々に悪化しているとの事。
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【現症】両後頚部から両肩上部にかけて安静時にも鈍痛があり、頚部、肩関節の可動域は正常であるが全方向の動きで両後頚部から両肩上部にかけての筋緊張により動かしにくさがある。動きによって痛みが増強する事はなく、左右差もなく、常時両後頚部から両肩上部にかけての広範囲に鈍痛があり、腰部にも鈍痛があり歩行時には左股関節にも痛みがあるとの事。
【施術と結果】本症例は両後頚部から両肩上部にかけての鈍痛を訴えており、痛みの要因を両後頚部から両肩上部にかけての筋緊張により物と考え、触察にて両後頚部から両肩上部にかけての筋緊張を確認した。
痛みの訴えている範囲が広い事と、痛みの限局性がないため腰部の筋弛緩から始める事で両後頚部から両肩上部にかけての広範囲の筋弛緩が出来ると考え、触察にて腰部の筋緊張を確認し、特に筋緊張が強い第二腰椎高位腰部正中から約6cm外側周辺の筋に緩消法を約2分行い筋弛緩を確認した。その結果、両後頚部から両肩上部にかけて痛みが10から5(NRS改変)に小さくなった。
症状に変化があるためさらに同部位に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認し、その結果両後頚部から両肩上部にかけての痛みが10から1(NRS改変)に小さくなった。その後は腰痛と左股関節の施術を希望されたため、両後頚部から両肩上部にかけての施術を終了した。
帰宅時に肩凝りの完治には腰部の筋弛緩が必要な事を知れて本当に良かったと大変喜ばれて頂いた。