18歳の頃から約15年以上続く左肩関節痛の改善効果
【患者】30代前半 男性
【主訴】左肩が上げにくくて痛い
【既往歴】―
【現病歴】18歳の頃にサッカーの試合中にヘディングをして着地の際に左半身から落ちてしまい左肩、左腰を強打してしまい、その後から現在まで腰部左側の痛みと左肩関節の痛みを抱え過ごしてきた。痛みを治したく整形外科や整骨院、鍼灸院、整体院など通っていたが、インターネットで緩消法を知り当院に来院された。
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【現症】左肩関節外転約90度で左肩関節大結節部周辺に詰まるような痛みが出現する。左肩関節屈曲約160度でも同部位に同様な痛みが出現する。痛みによる可動域制限はない。腰部左側の筋緊張が強く腰部右側の筋緊張と比べて左右差が強い。
【施術と結果】本症例は左肩関節の外転時と屈曲時に痛みを訴えており、痛みの要因を左肩関節周辺の筋緊張と考え、触察にて左肩関節周辺の筋緊張を確認した。腰部左側の筋緊張が強いため初めに腰部側面から第2腰椎高位腰部正中から約10cm外側周辺の筋までに、緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。
その結果、左肩関節外転約90度の痛みが10から0(NRS改変)に消失し、外転約130度で同部位に同様な痛みが出現した。左肩関節屈曲約160度での痛みは10から7(NRS改変)に小さくなった。再び腰部の同部位周辺に緩消法を約5分行い筋弛緩を確認した。
その結果、痛みの変化がなかった。痛みに変化がないため、左肩関節周辺の筋に硬結の様な筋があると考え、触察にて左棘上窩中央部に硬結の様な筋を確認し、緩消法を約2分行い硬結の様な筋の減少を確認した。
その結果、左肩関節外転約130度の痛みが10から5(NRS改変)に小さくなり、左肩関節屈曲約160度での痛みが10から3(NRS改変)に小さくなった。再び同部位に緩消法を約5分行い硬結の様な筋の減少を確認した。
その結果、左肩関節外転約130の痛みは10から0(NRS改変)に消失し、外転約180度まで痛みなく動かせるようになり、左肩関節屈曲約160度の痛みも10から0(NRS改変)に消失し、屈曲約180度まで痛みなく動かせるようになった。
その後は腰痛の施術を行い終了した。患者さんから自分の肩ではないと思うほど軽くて動かしやすいという喜びの報告頂いた。