脳梗塞後遺症による右肘関節可動域自動伸展制限の改善例

【現症】右肘関節可動域（以下、ROM）は自動にて伸展約−15°で制限あり、その際右上腕二頭筋に引張感を伴う。他動では引張感はあるが伸展約0°可。
【施術と結果】本症例は、右肘ROMは他動で約0°伸展が可能だったことから、右肘関節拘縮ではなく右上腕二頭筋の緊張が要因と考えた。
　触察にて右上腕二頭筋の全体に筋緊張を確認した、先ず上腕二頭筋の中央部付近へ緩消法を約3分施術し筋弛緩を確認した結果、右肘ROM他動で伸展約0°時の右上腕二頭筋の引張感は主観で5割減となったため、右上腕二頭筋の起始、停止付近の筋緊張部位に緩消法を約10分施術し筋弛緩を確認した結果、右肘ROM他動で伸展約0°時の右上腕二頭筋の引張感は主観で消失した、右肘ROMは自動でも伸展約0°が可能となった。
　外出時に右肘関節が軽度屈曲位の状態を他者にみられる事を気にしていたとの事で、改善できて本当に嬉しいと喜んでいただいた。