【患者】60代前半、男性
【主訴】立って腰を反らしたり、しゃがみ込んだら腰が痛い。
【既往歴】腰椎椎間板ヘルニア手術(約2年前)
【現病歴】30代前半に特に誘因なく腰痛持ちになった。当時、近医整形外科を受診し、腰椎椎間板ヘルニア(以下、ヘルニア)と言われた。以降、時々腰痛はあったが、治療に行くような痛みはなかった。約2年前に、特に誘因なく腰痛が悪化。ヘルニアかと思い、脊椎専門の整形外科(以下、前医)を受診。腰椎椎間板ヘルニアと診断され、「椎間板内酵素注入療法」を受けた。結果、腰痛は減ったが残存しており、その痛みに対しては牽引リハビリと内服薬で経過をみているが、改善していない。今回、Tiktokで知った「緩消法」を体験したくて来院された。
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【現症】立位での胸腰部伸展動作(以下、同動作A)と、しゃがみ込み(以下、同動作B)にて、第5腰椎高位に痛みを感じる。同動作Aでの可動域(以下、ROM)は、伸展約10°で痛みあり。
【検査結果】腰部には神経学的異常なし。
【施術と結果】前医での腰椎MRI検査では、椎間板ヘルニアと診断され、酵素注入療法を受けているが、痛みが残存しているため、本症例の痛みは筋拘縮から来ているのではないかと考えた。
まずは、痛みを感じる部分に緩消法で施術開始。約5分後、筋弛緩を確認。同動作AでのROM約10°での痛みは消失し、約20°まで可能となった。また、その角度で感じる痛みは10から7〜8(NRS改変)と小さくなった。同動作Bでの痛みも10から5(NRS改変)と小さくなった。
効果があったため、同部に施術を継続。約10分後、更なる筋弛緩を確認したが、同動作A・Bでの痛みに変化が無かったため、施術部位を周囲の腰部筋群に変更した。約10分後、筋弛緩を確認。同動作AでのROM約20°での痛みは消失し、約30°まで可能となった。また、その角度で感じる痛みは10から5(NRS改変)と更に小さくなった。同動作Bでの痛みも10から4(NRS改変)と更に小さくなった。
「こんなに痛みが減るとは!」と、今まで牽引や内服薬でほとんど変わらなかった痛みが初回施術で減少したことに対し、驚きの報告を受けた。