1週間前から続く頚部前後屈動作で生じる頚部左側後面の痛みが2分で消失した一例

【現症】頚部関節可動域（以下、ROM）は自動で前屈約30°、後屈約10°で頚部左側後面に痛みが生じ、ROM制限を確認。頚部に安静時痛は無し。

【施術と結果】本症例は、誘因無く頚部左側後面に運動痛とROM制限が生じており、目視と触察により腫脹や熱感が確認できないことから、頚部左側後面の筋緊張が要因と考えた。

　先ず、頚部ROM自動後屈約10°位で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、頚部左側後頭骨際周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、頚部前後屈動作での頚部左側後面の痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。また、頚部ROMは自動で前屈約60°とROM制限が確認できなくなり、後屈約20°と大きくなった。

　次に、頚部ROM自動後屈約20°位で最も痛みを感じる部位を示指で示してもらったところ、第3頚椎棘突起から左外側約1cm周辺を示した為、触察により筋緊張を確認し、緩消法を約1分施術し筋弛緩を確認。結果、頚部前後屈動作での頚部左側後面の痛みは10から0（NRS改変）と消失し、頚部ROMは自動で後屈約50°とROM制限が確認できなくなった。

　「本当に痛みが消えた」と驚いた様子だった。