1年半前から続く、靴下の装着動作時に出現する右臀部痛の改善例

【現症】長座位時、右股関節・膝関節を屈曲させての靴下装着動作（以下、同動作）が困難。股関節自動屈曲約110°にて右臀部に痛みが出現する。

【検査結果】レントゲン検査にて、変形性腰椎症の所見あり。

【施術と結果】本症例は、特に誘因なく発症していることから、腰部の筋緊張亢進が原因と考えた。触察にて腰部筋群全体の筋緊張亢進が確認できたため、施術箇所とした。

　最初に、施術者①から施術開始。約10分で筋弛緩を確認。同動作での痛みは10から5（NRS改変）と小さくなった。変化が見られた事から、同部位への施術継続を決定した。

　次に、施術者②に交代し施術継続。約20分で更なる筋弛緩を確認。同動作での痛みは10から2（NRS改変）と小さくなった。この時点で股関節自動屈曲は約140°に改善。靴下の装着動作が問題なく行える程度の痛みとなり、喜んで頂けた。

【その他】本症例は、当院にて、緩消法認定技術者の①筆者②渡邉の2名で順次施術を行った症例であり、施術者を変更しても緩消法の効果を確認出来た症例であった。尚、本症例の検査評価は施術者①が行った。